RE100とは?企業が再生可能エネルギー100%を目指す理由をわかりやすく解説
近年、「脱炭素」や「カーボンニュートラル」という言葉を耳にする機会が急増しています。企業経営においても、環境問題への対応は単なるCSR活動ではなく、経営戦略そのものとして重視される時代になりました。
その中でも、世界的に注目されている取り組みが「RE100」です。
RE100は、企業が事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーに転換することを目指す国際的なイニシアチブであり、多くのグローバル企業が参加しています。日本国内でも、脱炭素経営やESG投資への対応を背景に、RE100への関心が急速に高まっています。
一方で、
- RE100とは具体的にどのような取り組みなのか
- なぜ企業がRE100を掲げる必要があるのか
- SBT認証とはどう違うのか
- サステナビリティ経営とどのように関係するのか
と疑問を持つ担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、RE100の基本概要から、企業との関わり、SBTとの違い、導入メリット、課題までをわかりやすく解説します。
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1. RE100とは?
1-1. RE100の概要
RE100とは、企業が事業活動で使用する電力を「100%再生可能エネルギー」にすることを目指す国際的なイニシアチブです。
「RE」は「Renewable Energy(再生可能エネルギー)」の略であり、「100」は使用電力を100%再エネ化することを意味しています。
再生可能エネルギーには、以下のようなエネルギー源があります。
- 太陽光発電
- 風力発電
- 水力発電
- 地熱発電
- バイオマス発電
RE100に参加する企業は、自社が使用する電力を段階的に再生可能エネルギーへ切り替え、最終的には100%再エネ化を実現することを目標とします。
この取り組みは単なる環境対策ではなく、企業の競争力やブランド価値にも大きな影響を与える重要な経営テーマとなっています。
1-2. RE100が設立された背景
RE100が注目される背景には、地球温暖化問題の深刻化があります。
世界では、温室効果ガスの排出増加によって気候変動が進行しており、異常気象や自然災害の増加が大きな社会課題となっています。
こうした状況を受けて、2015年には「パリ協定」が採択されました。パリ協定では、世界全体で気温上昇を抑えるために、脱炭素社会への移行が求められています。
企業に対しても、
- 温室効果ガス削減
- 再生可能エネルギー導入
- 情報開示強化
などの対応が求められるようになりました。
その流れの中で誕生したのがRE100です。
RE100は、企業が主体的に再エネ活用を進めることで、脱炭素社会の実現を目指す取り組みとして世界的に広がっています。
1-3. RE100の運営団体
RE100は、国際的な環境団体である以下の組織によって運営されています。
- The Climate Group
- CDP
CDPは、企業の環境情報開示を支援する国際的な非営利団体として知られており、多くの企業がCDPを通じて気候変動への取り組み状況を開示しています。
RE100には世界的な大企業が多数参加しており、企業の環境対応を示す代表的な指標の一つとなっています。
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2. RE100とサステナビリティの関係
2-1. なぜRE100がサステナビリティで重要視されるのか
近年、サステナビリティ経営が重視される中で、RE100への注目度は急速に高まっています。
その理由は、再生可能エネルギーへの転換が、企業の持続可能性に直結しているためです。
2-2. 企業に求められる脱炭素経営
現在、多くの企業で「脱炭素経営」が求められています。
脱炭素経営とは、事業活動による温室効果ガス排出を削減しながら、持続可能な成長を目指す経営手法です。
企業の温室効果ガス排出量は、一般的に以下の3つに分類されます。
- Scope1:自社による直接排出
- Scope2:購入電力による間接排出
- Scope3:サプライチェーン全体の排出
RE100は特に「Scope2」の削減に大きく関係しています。
企業が使用する電力を再生可能エネルギーへ切り替えることで、電力由来のCO2排出を大幅に削減できるためです。
さらに近年では、取引先企業からも脱炭素対応が求められるケースが増えており、再エネ化はサプライチェーン全体の重要課題となっています。
2-3. ESG経営との関係
RE100はESG経営とも深く関係しています。
ESGとは、
- Environment(環境)
- Social(社会)
- Governance(ガバナンス)
の頭文字を取った言葉です。
現在、投資家は企業の財務情報だけでなく、環境問題への対応状況も重視しています。
特に、
- CO2削減
- 再生可能エネルギー活用
- 気候変動リスク対応
などは、企業評価に大きな影響を与える要素となっています。
RE100に参加することで、企業は環境意識の高い企業として評価されやすくなり、ESG投資の対象としても注目されやすくなります。
2-4. SDGsとの関係
RE100は、SDGsとも密接に関係しています。
特に関連性が高いのは以下の目標です。
SDGs7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
再生可能エネルギーの普及促進を目指す目標です。
SDGs13「気候変動に具体的な対策を」
気候変動対策を推進する目標であり、RE100はその代表的な取り組みの一つといえます。
このようにRE100は、単なる電力調達の話ではなく、企業のサステナビリティ戦略そのものと深く結びついています。
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3. RE100と企業の関わり
3-1. 企業がRE100に参加する理由
近年、多くの企業がRE100への参加を表明しています。
その背景には、社会的要請の変化があります。
①取引先・投資家からの要請が強まっている
現在、大企業を中心に、サプライヤー企業へ脱炭素対応を求める動きが強まっています。
例えば、
- CO2排出量の開示要求
- 再エネ利用状況の確認
- 環境方針の提出
などが求められるケースが増えています。
特に海外企業との取引では、再エネ活用が事実上の条件になるケースもあります。
そのため、RE100への対応は競争力維持の観点からも重要になっています。
②企業ブランド価値の向上
RE100への参加は、企業イメージ向上にもつながります。
消費者や求職者の間では、環境問題への意識が高まっています。
そのため、
- 環境先進企業としての評価
- 採用ブランディング
- 消費者からの信頼向上
などのメリットが期待できます。
特に若年層を中心に、企業の社会的責任を重視する傾向が強まっているため、サステナビリティ対応は採用競争力にも影響しています。
③エネルギー価格高騰リスクへの対策
近年はエネルギー価格の変動リスクも高まっています。
化石燃料価格の上昇によって、企業の電力コストが急増するケースも少なくありません。
再生可能エネルギーを長期的に活用することで、
- 電力価格変動リスクの軽減
- エネルギー調達安定化
- 中長期的コスト削減
につながる可能性があります。
3-2. RE100を掲げる重要性
なぜ今、多くの企業がRE100を掲げるのでしょうか。
RE100がここまで注目される背景には、世界的な脱炭素化の流れがあります。
①世界的に脱炭素規制が強化されている
現在、各国政府は脱炭素政策を強化しています。
日本でも2050年カーボンニュートラル宣言が行われ、企業に対する環境対応要求が高まっています。
さらに欧州では、
- 炭素税
- CBAM(炭素国境調整措置)
- ESG情報開示規制
などが進められています。
これらの規制に対応するためにも、企業は再エネ活用を進める必要があります。
②サプライチェーン全体で再エネ化が求められている
脱炭素対応は、もはや一部企業だけの問題ではありません。
大企業がScope3排出量削減を進める中で、取引先企業にも再エネ利用が求められるようになっています。
つまり、中小企業であってもRE100への理解や対応が必要になる可能性があります。
③企業の競争優位性につながる
今後は、環境対応力が企業の競争優位性に直結する時代になると考えられています。
特に、
- 海外取引
- ESG投資
- 人材採用
- 消費者評価
などの分野では、RE100への取り組みが企業価値向上につながる重要な要素となります。
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4. RE100の具体的な取り組み方法
企業はどのように再エネ100%を実現するのでしょうか。
RE100を実現するためには、企業はさまざまな方法で再生可能エネルギーを調達する必要があります。
①再生可能エネルギー由来電力を購入する
最も一般的なのが、再エネ由来の電力メニューを契約する方法です。
電力会社の中には、
- 再エネ100%プラン
- 実質再エネプラン
- 非化石証書付き電力
などを提供しているケースがあります。
比較的導入しやすいため、多くの企業が活用しています。
②自社で再エネ設備を導入する
企業が自社施設に太陽光発電設備を導入するケースも増えています。
特に注目されているのがPPAモデルです。
PPAとは、第三者が設備を設置し、企業は発電した電力を購入する仕組みです。
初期投資を抑えながら再エネ導入を進められるため、多くの企業で活用されています。
③非化石証書・グリーン証書を活用する
再エネ価値を証書として購入する方法もあります。
代表例としては、
- 非化石証書
- グリーン電力証書
などがあります。
これらを活用することで、実質的に再エネ利用として認められるケースがあります。
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5. SBT認証とRE100の違い
5-1. SBTとは?
RE100と並んで注目されているのが「SBT」です。
SBTとは「Science Based Targets」の略であり、科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標を意味します。
SBTでは、パリ協定の水準に整合した削減目標を企業が設定し、その妥当性を認証機関が確認します。
5-2. RE100とSBTの違い
RE100とSBTは混同されやすいですが、目的や対象が異なります。
| 項目 | RE100 | SBT |
| 主目的 | 使用電力の再エネ化 | 温室効果ガス削減 |
| 対象範囲 | 主にScope2 | Scope1〜3 |
| 内容 | 再エネ100% | 科学的削減目標 |
| 主なテーマ | 電力調達 | 排出削減全般 |
つまり、RE100は「再エネ化」に特化した取り組みであり、SBTは企業全体の排出削減戦略を対象にしています。
5-3. 両方に取り組む企業が増えている理由
現在、多くの企業がRE100とSBTの両方に取り組んでいます。
その理由は、両者が補完関係にあるためです。
RE100によって再エネ化を進めながら、SBTで全体的な排出削減目標を管理することで、総合的な脱炭素経営を実現できます。
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6. RE100推進における企業が直面しやすい課題
RE100は重要な取り組みである一方、導入には課題もあります。
①再エネ調達コストの問題
再生可能エネルギー導入にはコストがかかる場合があります。
特に、
- 設備導入費
- 電力契約変更
- システム整備
などが負担になるケースがあります。
ただし、長期的にはコスト削減につながる可能性もあり、中長期視点での判断が重要です。
②再エネ供給量の不足
地域によっては再エネ供給量が十分でない場合があります。
また、再エネ需要の急増によって、調達競争が激しくなる可能性もあります。
そのため、早期に戦略を立てることが重要です。
③専門知識・人材不足
RE100対応には、
- エネルギー知識
- 温室効果ガス算定
- ESG開示
- サステナビリティ戦略
など幅広い知識が必要です。
そのため、多くの企業で専門人材不足が課題となっています。
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7. RE100をはじめとしたサステナビリティ推進にコンサルティング活用が進む理由
RE100への対応は、単に再エネ電力を導入すれば終わりではありません。
実際には、
- 現状分析
- 温室効果ガス算定
- 中長期戦略策定
- KPI設定
- 情報開示対応
など、多くの専門知識が必要になります。
さらに近年では、
など、関連するサステナビリティ対応も複雑化しています。
そのため、サステナビリティを推進する際に、専門コンサルティング会社を活用する企業が増えています。
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8. サステナビリティ推進ならLOCAL STARへ相談
RE100への対応を進める上では、単なる再エネ導入ではなく、企業全体のサステナビリティ戦略との整合性を持たせることが重要です。RE100をはじめとしたサステナビリティ対応は、専門性が高く、国際的な基準や開示フレームワーク(GRI、SASB、ISSBなど)も複雑に絡み合います。そのため、多くの企業が外部の専門家やコンサルティング会社の支援を受けながらサステナビリティを推進しています。
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9. まとめ|RE100は企業価値向上につながる重要な取り組み
RE100は、企業が使用する電力を100%再生可能エネルギー化することを目指す国際イニシアチブです。
近年は、脱炭素経営やESG投資の拡大を背景に、多くの企業がRE100への対応を進めています。
また、RE100は単なる環境施策ではなく、
- ESG経営
- SDGs
- サプライチェーン対応
- 投資家対応
- 企業ブランド向上
など、企業経営全体に大きな影響を与える取り組みとなっています。
さらに、SBTなど他の脱炭素施策と組み合わせることで、より実効性の高いサステナビリティ戦略を構築することが可能です。
今後は、大企業だけでなく中小企業にも再エネ対応が求められる時代になると考えられています。
そのため、早い段階からRE100への理解を深め、自社に合った脱炭素戦略を検討していくことが重要です。
次のステップとしては、LOCAL STARのサステナビリティ支援サービスを活用し、自社に最適な形でサステナビリティに取り組むことを強くおススメします。
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