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結社の自由とは?企業との関わりや人権方針への反映の重要性をわかりやすく解説

結社の自由とは?企業との関わりや人権方針への反映の重要性をわかりやすく解説

近年、企業に求められる人権尊重の取り組みは大きく変化しています。特に「ビジネスと人権」への対応が世界的に強化される中で、結社の自由は企業が尊重すべき重要な人権として注目されています。

欧州を中心に人権デューデリジェンスに関する法規制が進むなか、企業は自社だけでなくサプライチェーン全体においても人権への配慮が求められています。その際に重要なテーマの一つが「結社の自由」です。

しかし、

  • 結社の自由とは具体的に何を指すのか
  • なぜ企業が対応する必要があるのか
  • サステナビリティやESGとどのような関係があるのか
  • 人権方針に記載する必要があるのか

といった疑問を持つ担当者も少なくありません。

本記事では、結社の自由の基本的な意味から、企業活動との関わり、サステナビリティとの関連性、人権方針への反映の重要性まで詳しく解説します。

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1. 結社の自由とは

1-1. 結社の自由の定義

結社の自由とは、人々が共通の目的を持って自由に団体や組織を結成し、参加し、活動できる権利を指します。

これは国際的に認められた基本的人権の一つであり、民主的な社会を支える重要な権利として位置付けられています。

企業活動との関係で特に重要なのは、労働者が労働組合を結成したり、労働組合に加入したりする権利です。

結社の自由には以下のような内容が含まれます。

  • 団体や組織を設立する自由
  • 団体に加入する自由
  • 団体から脱退する自由
  • 団体活動を行う自由
  • 労働組合を結成する自由
  • 労働組合に参加する自由

結社の自由は単に組織を作る権利ではなく、人々が自らの利益や権利を守るために集団で行動する権利を保障するものでもあります。

1-2. 結社の自由と団体交渉権の関係

結社の自由とあわせて語られることが多いのが「団体交渉権」です。

団体交渉権とは、労働者が労働組合などを通じて使用者と労働条件について交渉する権利を指します。

結社の自由によって組織を作ることが認められても、企業との交渉が認められなければ実効性は限定的です。

そのため国際社会では、

  • 結社の自由
  • 団体交渉権

をセットで保障することが重視されています。

企業においても、この二つを同時に尊重することが求められています。

1-3. 結社の自由が国際的に重視される理由

①民主的な社会の基盤となるため

結社の自由は、表現の自由や言論の自由と並び、民主社会を支える重要な権利です。

個人が単独で声を上げることが難しい場合でも、団体として活動することで社会的な課題に取り組むことができます。

そのため、多くの国際機関は結社の自由を基本的人権として位置付けています。

②労働者の権利保護につながるため

職場において労働者が適切な労働条件を求める際、個人では企業との交渉力に限界があります。

労働組合などを通じて集団的に交渉することで、労働条件の改善や安全な職場環境の確保が可能になります。

結社の自由は、労働者の権利を守るための基盤ともいえるでしょう。

③社会的対話を促進するため

企業と労働者が建設的な対話を行うことは、労使関係の安定につながります。

結社の自由が保障されることで、双方が意見を交換しながら課題を解決しやすくなり、持続可能な企業経営にも寄与します。

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2. 結社の自由に関する国際的な基準・規範

ILO中核的労働基準

結社の自由は、国際労働機関(ILO)が定める「中核的労働基準」の一つです。

中核的労働基準は世界中の労働者が最低限保障されるべき基本的権利として定められています。

②ILO第87号条約

ILO第87号条約は「結社の自由及び団結権保護条約」と呼ばれています。

この条約では、労働者および使用者が自由に団体を結成し、加入できる権利を保障しています。

③ILO第98号条約

ILO第98号条約は「団結権及び団体交渉権条約」です。

労働者が不利益を受けることなく団体交渉を行えるよう保護する内容が定められています。

④国連ビジネスと人権に関する指導原則

国連が策定した「ビジネスと人権に関する指導原則」では、企業に対して国際的に認められた人権を尊重する責任があるとされています。

結社の自由も企業が尊重すべき重要な人権の一つとして位置付けられています。

OECD多国籍企業行動指針

OECDの行動指針でも、企業は結社の自由や団体交渉権を尊重することが求められています。

グローバル企業だけでなく、そのサプライヤーにも同様の対応が期待されています。

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3. なぜ企業に結社の自由への対応が求められるのか

①ビジネスと人権への対応強化

近年、「ビジネスと人権」は企業経営の重要テーマとなっています。

投資家、取引先、顧客などのステークホルダーは、企業が人権をどのように尊重しているかを重視しています。

結社の自由への対応もその一環です。

②サプライチェーン全体への責任

現在は自社だけでなく、取引先や海外サプライヤーも含めた人権リスク管理が求められています。

特に発展途上国では労働組合活動が制限されているケースもあり、結社の自由への配慮が重要になります。

③投資家の評価対象

ESG投資の拡大により、企業の人権対応は投資判断の材料となっています。

結社の自由を尊重している企業は、社会的責任を果たしている企業として評価される傾向があります。

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4. 結社の自由とサステナビリティの関係

①サステナビリティの「Social」に該当するテーマ

ESGのS(Social)は、人権や労働環境など社会的側面を評価する項目です。

結社の自由はその中核的なテーマの一つです。

人的資本経営との関係

人的資本経営では、従業員との信頼関係やエンゲージメント向上が重視されています。

従業員が安心して意見を表明できる環境づくりは、結社の自由の尊重とも密接に関係しています。

SDGsとの関係

結社の自由は複数のSDGs達成にも貢献します。

SDGs目標8「働きがいも経済成長も」

労働者の権利保護と安全な労働環境の実現を目指します。

SDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」

社会的弱者の権利保護や平等な参加を促進します。

SDGs目標16「平和と公正をすべての人に」

人権尊重と公正な社会の構築に寄与します。

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5. 結社の自由が侵害されるリスクと企業への影響

企業が結社の自由を十分に尊重しない場合、さまざまなリスクが生じます。

①レピュテーションリスク

人権侵害が発覚すると企業ブランドの毀損につながります。

SNSやメディアによる情報拡散により、企業イメージに大きな影響を与える可能性があります。

②投資家からの評価低下

ESG投資家は人権リスクを重要視しています。

結社の自由を侵害している企業は投資対象から除外される可能性があります。

③人材確保への悪影響

人権を尊重しない企業は優秀な人材から選ばれにくくなります。

採用競争力や従業員定着率にも影響を与えるでしょう。

④サプライチェーンリスク

取引先で結社の自由侵害が発生した場合でも、発注企業が責任を問われるケースがあります。

サプライチェーン全体での管理が不可欠です。

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6. 人権方針に結社の自由を記載する重要性

近年、多くの企業が人権方針を策定しています。

その中で結社の自由を明記することは非常に重要です。

①人権尊重の姿勢を明確に示せる

人権方針に記載することで、企業として結社の自由を尊重する意思を社内外に示すことができます。

②国際基準との整合性を確保できる

国連指導原則やILO基準との整合性を示すことができます。

グローバル企業との取引においても有効です。

③投資家・顧客への説明責任を果たせる

ステークホルダーからの人権対応に関する質問に対して説明しやすくなります。

人権デューデリジェンスの基盤となる

人権方針人権デューデリジェンスの出発点です。

結社の自由を方針に明記することで、実効性ある取り組みにつなげることができます。

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7. 結社の自由を尊重するために企業が実施すべき取り組み

人権方針の策定・改定

まずは結社の自由を含む人権方針を整備しましょう。

②従業員教育の実施

管理職を含めた教育を行い、人権に関する理解を深めることが重要です。

③労使対話の推進

従業員代表や労働組合との継続的な対話を行うことで、信頼関係を構築できます。

④苦情処理メカニズムの整備

従業員が安心して相談できる窓口を設置することも重要です。

⑤サプライヤー管理

サプライヤー行動規範に結社の自由を盛り込み、取引先にも遵守を求める必要があります。

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8. 人権デューデリジェンスにおける結社の自由への対応

人権デューデリジェンスでは、結社の自由に関するリスクを特定し、管理することが求められます。

具体的には、

  • リスクの特定
  • 影響評価
  • 是正措置の実施
  • モニタリング
  • 情報開示

といったプロセスを継続的に実施します。

近年は取引先から人権デューデリジェンスの実施状況を求められるケースも増えており、企業規模を問わず対応が必要となっています。

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9. 結社の自由を含む人権課題への対応ならLOCAL STARへ

結社の自由をはじめとする人権課題への対応は、専門性が高く、国際的な基準も複雑に絡み合います。そのため、多くの企業が外部の専門家やコンサルティング会社の支援を受けながら人権方針策定や人権デューデリジェンスを実施しています。

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10. まとめ

結社の自由は、人々が自由に団体や組織を結成し、活動できる基本的人権です。

企業にとっては労働組合の結成や団体交渉権の尊重と密接に関係しており、ビジネスと人権の重要テーマの一つとなっています。

また、結社の自由はサステナビリティやESG経営とも深く関係しており、人的資本経営やSDGsの推進にも欠かせない要素です。

近年は投資家や取引先からの要請も強まっているため、人権方針への明記や人権デューデリジェンスの実施など、実効性のある取り組みが求められています。

企業価値向上と持続可能な経営の実現に向けて、結社の自由を含む人権尊重の取り組みを積極的に推進していきましょう。

次のステップとしては、LOCAL STARのサステナビリティ支援サービスを活用し、自社に最適な形でサステナビリティに取り組むことを強くおススメします。

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