レスポンシブル・ビジネス・アライアンス(RBA)とは?行動規範・SAQ・VAP・企業の対応方法を解説
企業活動のグローバル化が進むなか、サプライチェーンにおける人権・労働環境・安全衛生・環境・倫理などへの対応が重要になっています。
特に、電子・電機、自動車、製造業などの企業では、取引先や顧客企業から「RBAへの対応」を求められるケースも増えています。
RBAという言葉を初めて聞いた企業担当者からすると、「RBAとは何なのか」「RBA行動規範とは何か」「SAQやVAPとは何を意味するのか」「自社も対応する必要があるのか」といった疑問を持つことも少なくありません。
そこで本記事では、レスポンシブル・ビジネス・アライアンス(Responsible Business Alliance:RBA)について、基本的な仕組みから企業との関係、サステナビリティや人権デューデリジェンスとの関係、具体的な対応方法まで詳しく解説します。
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1.レスポンシブル・ビジネス・アライアンス(RBA)とは?
レスポンシブル・ビジネス・アライアンス(Responsible Business Alliance:RBA)とは、グローバルサプライチェーンにおける責任ある事業活動を推進するための国際的な業界団体です。
RBAは2004年に電子業界の主要企業によって設立されました。当初はElectronic Industry Citizenship Coalition(EICC)という名称でしたが、電子業界以外にも活動領域が広がったことを背景として、2017年にResponsible Business Alliance(RBA)へ名称変更されました。
現在では、電子・電機業界だけでなく、自動車、玩具、小売など幅広い業界の企業が参加しています。RBAによれば、RBAおよび関連イニシアチブには600社以上が参加し、RBAのコアメンバーだけでも250社を超える電子・小売・自動車・玩具関連企業が参加しています。さらに、RBA加盟企業のTier1サプライヤーとなる数千社の企業にもRBA行動規範の導入が推奨されています。
RBAの目的は、サプライチェーンに関係する労働者や地域社会の権利・安全・ウェルビーイングを守りながら、企業の責任ある事業活動を促進することです。
つまりRBAは、単に「企業を評価する制度」ではありません。
共通の行動規範を設定し、自己評価や監査などの仕組みを活用しながら、企業やサプライヤーがサプライチェーン上の課題を把握し、継続的に改善していくための枠組みと考えると理解しやすいでしょう。
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2.RBAが設立された背景
なぜRBAのような組織が必要になったのでしょうか。
大きな背景の一つが、グローバルサプライチェーンの複雑化です。
企業が海外の工場やサプライヤーから部品・原材料を調達するようになると、自社の事業所だけを管理していても、サプライチェーン全体で発生しているリスクを把握することが難しくなります。
例えば、次のような問題が考えられます。
こうした問題がサプライヤーの工場などで発生した場合でも、最終製品を販売する企業が社会から責任を問われる可能性があります。
そのため、企業には「自社の責任ある事業活動」だけでなく、「サプライチェーン全体の責任ある事業活動」を考えることが求められるようになりました。
RBAは、こうした課題に対して企業が共通の基準を用いて取り組むための枠組みを提供しています。
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3.RBA行動規範とは?
RBAを理解するうえで欠かせないのが、「RBA行動規範(RBA Code of Conduct)」です。
RBA行動規範は、グローバルサプライチェーンにおける社会・環境・倫理に関する業界基準です。
RBAによると、行動規範は世界人権宣言、ILO国際労働基準、OECD多国籍企業行動指針、ISOなど、さまざまな国際的な規範・基準を参照して作られています。電子業界を起点として策定されたものですが、現在では電子業界以外にも幅広く利用されています。
現在のRBA行動規範はVersion 8.0で、2024年1月1日から適用されています。
RBA行動規範では、大きく以下の領域が扱われています。
3-1.労働
労働者の権利を守るための項目です。
例えば、
などが含まれます。
特に近年は、強制労働や外国人労働者の人権など、サプライチェーン上の人権課題への関心が高まっています。
3-2.安全衛生
工場などの職場において、労働者が安全かつ健康的に働ける環境を確保するための項目です。
例えば、
- 労働安全
- 緊急時への備え
- 労働災害
- 産業衛生
- 身体的負担
- 衛生設備
- 食事・住居環境
などが対象になります。
3-3.環境
事業活動による環境負荷を適切に管理するための項目です。
例えば、
- 環境許認可
- 汚染防止
- 資源の削減
- 有害物質
- 廃棄物
- 大気への排出
- 水資源
- エネルギー
- 温室効果ガス
などが関係します。
そのため、RBAは人権・労働問題だけではなく、環境・気候変動への対応とも深く関係しています。
3-4.倫理
企業として適切な事業活動を行うための項目です。
例えば、
- 腐敗防止
- 贈収賄防止
- 情報開示
- 知的財産
- 公正な事業活動
- 個人情報・プライバシー
- 内部通報者の保護
などが含まれます。
3-5.マネジメントシステム
RBA行動規範を一時的な取り組みで終わらせず、継続的に改善するための仕組みに関する項目です。
具体的には、
- 方針・責任体制
- リスク評価
- 目標設定
- 教育
- コミュニケーション
- 労働者からの意見・苦情受付
- 監査・評価
- 是正措置
- 文書・記録管理
などが重要になります。
RBAでは、行動規範への適合そのものだけでなく、それを継続的に実行・改善するためのマネジメントシステムが重視されています。
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4.RBAと企業の関わりとは?
「RBAは加盟企業だけが対応するものなのか」という疑問を持つ企業も多いでしょう。
結論から言えば、RBAの影響は加盟企業だけにとどまりません。
RBAでは、加盟企業が行動規範へのコミットメントをサプライチェーンに広げることが重視されています。RBAは、加盟企業に対して、自社だけでなく次の階層のサプライヤーにも行動規範を認識・実施してもらうという考え方を示しています。
そのため、例えばRBA加盟企業から部品や原材料などを調達する企業は、RBAへの加盟そのものを求められていなくても、取引先からRBA行動規範への対応を求められる可能性があります。
企業がRBA対応を求められる代表的なケースとして、以下が挙げられます。
- RBA加盟企業と取引している
- RBA加盟企業のサプライヤーになっている
- 顧客企業からRBA行動規範への対応を求められた
- RBAのSAQへの回答を求められた
- 工場の監査を受けることになった
- グローバルサプライチェーンへの対応を強化したい
- 人権・環境リスクを体系的に管理したい
つまり、「RBAに加盟していないから自社には関係ない」とは限りません。
特にグローバル企業と取引している企業にとっては、RBA行動規範を意識したサプライチェーン管理が重要になります。
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5.RBAのSAQ(Self-Assessment Questionnaire)とは?
RBA対応を進める際に頻繁に登場するのが「SAQ」です。
SAQとは、Self-Assessment Questionnaireの略で、日本語では「自己評価質問票」などと表現されます。
企業や工場がRBA行動規範に対してどの程度対応できているかを、質問に回答しながら自己評価するための仕組みです。
SAQでは、労働、安全衛生、環境、倫理、マネジメントシステムなどについて、企業の方針・仕組み・実績などを確認します。
RBAは、SAQをサプライチェーンにおけるリスクや管理体制を把握するための評価ツールとして位置付けています。RBAの評価ツールでは、サプライヤーが抱える固有のリスクと、それらのリスクを管理するための仕組みを把握することが重視されています。
また、RBAのSAQは日本語にも対応しています。
SAQ対応で重要なこと
SAQへの回答では、単純に「Yes」と回答することが目的ではありません。
重要なのは、
現在の自社の状態を正確に把握すること
です。
例えば、
「人権方針を策定していますか?」
という質問があった場合、単に「方針があります」と回答するだけでは不十分なケースがあります。
- 誰が承認しているのか
- 従業員に周知されているか
- サプライヤーにも展開しているか
- 人権リスクの評価を行っているか
- 苦情受付の仕組みがあるか
- 是正措置の仕組みがあるか
など、実際に仕組みとして機能しているかを確認することが重要です。
そのため、SAQ対応は自社のサステナビリティ体制を見直す機会にもなります。
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6.RBAのVAP(Validated Assessment Program)とは?
RBA対応では「VAP」という言葉もよく登場します。
VAPは、Validated Assessment Programの略称です。
RBA行動規範に基づいて、企業や工場などの状況を評価するためのプログラムで、独立した第三者による評価が行われます。
RBAによると、VAPでは独立した第三者の監査会社・監査人がRBAの基準に基づいて評価を実施します。
VAPでは、例えば、
- 労働
- 安全衛生
- 環境
- 倫理
- マネジメントシステム
などについて、実際の状況を確認します。
また、VAPでは不適合の内容に応じて、優先度の高い不適合、重大な不適合、軽微な不適合などに分類して評価する仕組みがあります。
SAQとVAPの違い
SAQとVAPは、どちらもRBA対応において重要ですが、役割が異なります。
| 項目 | SAQ | VAP |
| 正式名称 | Self-Assessment Questionnaire | Validated Assessment Program |
| 評価方法 | 自己評価 | 第三者による評価 |
| 主な目的 | 現状・リスクの把握 | RBA基準への適合状況を確認 |
| 対象 | 企業・工場など | 主に対象施設 |
| 活用方法 | 課題の特定・改善 | 外部評価・是正 |
SAQで自社の状況を把握し、その結果をもとに必要な改善を進めることは、RBA対応の基本的な考え方の一つです。
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7.RBAとサステナビリティの関係
RBAは、企業のサステナビリティ経営とも密接に関係しています。
サステナビリティというと、気候変動やCO2排出量をイメージする企業も多いかもしれません。
しかし、企業の持続可能性を考えるうえでは、
- 環境
- 人権
- 労働
- 安全衛生
- 倫理・コンプライアンス
- サプライチェーン
- ガバナンス
などを総合的に考える必要があります。
RBA行動規範も、労働、安全衛生、環境、倫理、マネジメントシステムを対象としているため、企業のサステナビリティ活動と多くの共通点があります。
RBAとESG
RBAの取り組みは、ESGの観点からも整理できます。
E(環境)
- 温室効果ガス
- エネルギー
- 水資源
- 廃棄物
- 化学物質
- 汚染防止
S(社会)
G(ガバナンス)
- 腐敗防止
- 情報開示
- コンプライアンス
- 内部通報
- マネジメントシステム
という形で整理できます。
したがって、RBA対応を単なる「顧客から要求された監査対応」と捉えるのではなく、ESG・サステナビリティ経営を強化するための取り組みとして位置付けることが重要です。
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8.RBAと人権デューデリジェンスの関係
近年、企業にとって特に重要性が高まっているのが「人権デューデリジェンス」です。
人権デューデリジェンスとは、企業活動によって生じる人権への負の影響を特定・評価し、その防止・軽減、対応状況の確認、情報発信などを継続的に行う取り組みです。
RBAとの関係を考えると、例えば、
人権方針の策定
↓
人権リスクの特定・評価
↓
サプライヤーの評価
↓
リスクへの対応
↓
是正措置
↓
モニタリング
↓
継続的改善
という流れにおいて、RBAの仕組みを活用することができます。
実際、RBAの行動規範やマネジメントシステムでは、リスク評価、是正、継続的改善などが重要な要素として位置付けられています。
そのため、RBA対応と人権デューデリジェンスを別々の取り組みとして進めるのではなく、共通する部分を整理して一体的に進めることが効率的です。
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9.なぜ企業にとってRBAが重要なのか?
ここまで説明したように、RBAは単なる業界団体の活動ではありません。
企業にとって重要な理由として、主に4つ挙げられます。
①サプライチェーン上のリスクを把握できる
企業活動がグローバル化すると、サプライヤーの実態を自社だけで把握することは難しくなります。
RBAの行動規範やSAQなどを活用することで、労働・人権・環境・倫理などについて、一定の共通基準でサプライヤーの状況を確認できます。
②取引先からの要求に対応しやすくなる
グローバル企業との取引では、環境・人権・労働などについて取引先から質問票や監査への対応を求められることがあります。
RBAへの対応体制を構築しておくことで、こうした要求への対応力を高めることができます。
③人権・環境リスクへの対応力を高められる
サプライチェーン上で問題が発生すると、企業のブランドや信用に影響する可能性があります。
RBAの考え方を取り入れることで、問題が発生してから対応するのではなく、事前にリスクを把握し、予防・軽減する体制を整備できます。
④サステナビリティ経営の基盤になる
RBA対応は、サプライチェーンにおける人権・環境・倫理などを体系的に管理する取り組みです。
そのため、RBAへの対応をサステナビリティ経営の一部として組み込むことで、個別の質問票や監査への対応にとどまらず、企業全体のサステナビリティ体制の強化につなげることができます。
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10.企業がRBA対応を進めるための具体的なステップ
RBA対応を始める際には、いきなりSAQに回答するのではなく、自社の状況を整理しながら段階的に進めることが重要です。
STEP1.RBA対応の必要性を確認する
まず、自社がなぜRBA対応を求められているのかを確認します。
例えば、
- 顧客企業から要求された
- サプライヤーとして評価を受ける
- 自社工場の管理を高度化したい
- 海外取引を拡大したい
など、目的によって対応方法も変わります。
STEP2.RBA行動規範と自社の仕組みを比較する
次に、RBA行動規範と現在の自社の規程・制度・運用状況を比較します。
例えば、
などを確認します。
STEP3.社内の責任体制を構築する
RBA対応をサステナビリティ部門だけで進めることはおすすめできません。
人事、労務、調達、購買、工場、環境、法務、コンプライアンスなど、複数部門が関係するためです。
そのため、責任者と各部門の役割を明確にすることが重要です。
STEP4.SAQなどを活用して現状を評価する
自社や対象工場の状況を評価し、RBA行動規範とのギャップを把握します。
ここで重要なのは「評価結果を作ること」ではなく、「改善すべき課題を特定すること」です。
STEP5.優先順位を付けて改善する
すべての課題を一度に解決する必要はありません。
人権への影響度や法令違反の可能性、事業への影響、顧客からの要求などを踏まえて、優先順位を設定します。
STEP6.サプライヤーへの展開を進める
RBAはサプライチェーン全体での取り組みを重視しています。
そのため、自社だけでなく、重要なサプライヤーに対しても、
- 行動規範の周知
- アンケート
- リスク評価
- 監査
- 是正措置
などを進めることが重要です。
STEP7.継続的にモニタリングする
RBA対応は、一度監査を受けて終了するものではありません。
リスクを把握し、改善し、その結果を確認し、さらに改善するというPDCAを回すことが重要です。
RBAも、サプライチェーンのサステナビリティについて継続的な改善を重視しています。
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11.RBA対応で企業が抱えやすい課題
実際にRBA対応を進めようとすると、さまざまな課題が発生します。
「何から始めればよいかわからない」
RBA行動規範には多くの項目が含まれるため、自社に何が不足しているのか把握するだけでも時間がかかります。
「SAQの回答方法がわからない」
SAQには多数の質問があるため、単純に質問に回答するだけではなく、社内の規程や証跡を確認する必要があります。
「社内の情報が分散している」
人事情報は人事部、環境データは環境部門、サプライヤー情報は調達部門というように、必要な情報が複数部署に分散している企業も少なくありません。
「サプライヤーへの展開が進まない」
自社で方針を作っても、サプライヤーまで取り組みを浸透させるには、説明・教育・アンケート・評価・改善支援などが必要です。
「RBA対応とサステナビリティ活動が別々になっている」
これは特に注意したいポイントです。
RBA対応、人権デューデリジェンス、サプライヤー評価、ESG情報開示などを別々に管理すると、担当者の負担が増え、情報も分散してしまいます。
RBAをサステナビリティ経営の一部として捉え、既存の取り組みとの関係を整理することが重要です。
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12.RBA対応にコンサルティング会社を活用するメリット
12-1.RBA対応にコンサルティング会社を活用するメリット
RBA対応では、社内だけで進める方法もありますが、専門的な知識やノウハウが必要になるケースもあります。
特に初めてRBA対応を行う企業では、コンサルティング会社を活用することで効率的に体制を構築できる可能性があります。
①現状分析を支援できる
RBA行動規範と自社の規程・運用を比較し、どこにギャップがあるのかを整理できます。
②SAQ対応を効率化できる
SAQへの回答に必要な情報を整理し、各部門から必要な情報を収集するプロセスを支援できます。
③人権DDとRBAを統合できる
RBA対応だけを個別に進めるのではなく、人権デューデリジェンスやサプライヤー管理など、既存のサステナビリティ施策と統合することができます。
④社内の推進体制を構築できる
RBA対応には複数部署が関係するため、役割分担や会議体、責任者などを明確にすることが重要です。
第三者の支援を受けることで、社内だけでは整理しにくい課題を客観的に把握できます。
⑤継続的な改善につなげられる
RBA対応は、質問票に回答して終了するものではありません。
リスクを特定し、改善し、モニタリングするという継続的な仕組みを構築することが重要です。
そのため、単発のRBA対応ではなく、企業のサステナビリティ経営全体を見据えた支援を受けることが有効です。
12-2. RBA対応にコンサルティング会社を活用するメリット
RBAをはじめとしたサステナビリティ対応を実施する企業は、外部の専門家による支援を活用することで、自社だけでは難しいサステナビリティ対応をスムーズに進めることができます。そのため、すでに多くの企業がLOCAL STARのサポートを活用し、サステナビリティ推進に成功しています。
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13.RBA対応をサステナビリティ経営につなげることが重要
RBA対応を進める際に最も重要なのは、「RBA対応=質問票や監査への対応」と考えないことです。
RBAの本質は、サプライチェーンにおける責任ある事業活動を継続的に改善していくことにあります。
例えば、
RBA行動規範
↓
自社・サプライヤーの現状把握
↓
人権・環境・労働リスクの特定
↓
改善施策の実施
↓
サプライヤー管理の高度化
↓
継続的なモニタリング
↓
サステナビリティ経営の高度化
という流れを構築することが重要です。
RBAは、加盟企業が行動規範へのコミットメントをサプライチェーンに広げ、SAQ、第三者評価、是正措置などを通じて取り組みを改善することを重視しています。
そのため、RBA対応を「顧客から要求されたから仕方なく行うもの」と捉えるのではなく、自社のサプライチェーン・マネジメントを高度化する機会として活用することが重要です。
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14.まとめ|RBA対応を企業のサステナビリティ経営につなげよう
レスポンシブル・ビジネス・アライアンス(RBA)は、グローバルサプライチェーンにおける責任ある事業活動を推進する国際的な業界団体です。
RBA行動規範では、主に以下の領域が扱われています。
- 労働
- 安全衛生
- 環境
- 倫理
- マネジメントシステム
また、RBA対応では、SAQによる自己評価やVAPによる第三者評価などの仕組みが活用されています。
RBAは電子業界を起点として発展しましたが、現在では自動車、玩具、小売など幅広い業界に関係しており、RBA加盟企業のサプライヤーを含め、多くの企業にとって重要なテーマとなっています。
さらに、RBAの取り組みは、人権デューデリジェンス、サプライチェーンマネジメント、ESG、サステナビリティ経営とも密接に関係しています。
今後、企業には自社だけでなく、サプライチェーン全体を視野に入れた人権・環境・労働・倫理への対応がより一層求められると考えられます。
そのため、
「RBAへの対応をどうするか」
だけではなく、
「RBA対応をどのように自社のサステナビリティ経営につなげるか」
という視点を持つことが重要です。
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「RBA対応を求められたものの、何から始めればよいかわからない」
「SAQへの回答に向けて社内体制を整備したい」
「サプライヤーの人権・環境リスクを評価したい」
「RBA対応と人権デューデリジェンスを一体的に進めたい」
「サステナビリティの取り組みを経営戦略につなげたい」
といった課題を抱えている企業も少なくありません。
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RBA対応を単なる質問票・監査対応で終わらせず、人権・環境・サプライチェーンを含むサステナビリティ経営の高度化につなげることが重要です。
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