Klaveness Combination Carriers、WE Techの軸発電機導入で 船舶の効率向上と排出削減を推進
プレスリリース(日本語版)
2026年5月15日
ノルウェーの大手海運会社である Klaveness Combination Carriers ASA(KCC)は、船舶の運航効率向上と排出削減に向けた取り組みの一環として、WE Tech Solutions(WE Tech)の軸発電機を計9隻への導入を決定いたしました。対象は既存船6隻のレトロフィットと、2026年に竣工予定の新造船3隻となります。両社の協力関係は2014年に始まっており、今回の導入はKCCが推進するエネルギー効率の最適化およびサステナビリティ戦略の一環となります。

写真 1: 右から, アリソン・ガルシア・ペーニャ氏(KCC)、ペッテル・ボードマン氏(WE Tech)マーティン・ワットゥム氏(KCC)氏
主機関を活用し燃料効率を改善
KCCが軸発電機を導入した最大の目的は、燃料効率の向上です。航海中に主機関の動力を利用して発電することで、補助発電機の使用を大幅に削減でき、燃料コスト低減につながります。
KCCのエネルギー・運航効率プロジェクトマネージャーであるアリソン・ガルシア・ペーニャ氏は、「軸発電機を導入することで、補助発電機より比燃料消費率の低い主機関を、より有効に活用できる」と説明しています。
KCCでは以前から、脱炭素化目標の達成を船舶設計および運航戦略における重要課題として位置付けてきました。軸発電機を活用することで、主機関の高効率運転を維持しながら船内電力を供給できるほか、主機関を最適負荷域に近づける効果もあります。
KCCのエネルギー・運航効率責任者であるマーティン・ワットゥム氏は、
「通常運航時、軸発電機による追加負荷は主機関総負荷の約15%程度となる。これにより、ディーゼル主機関を最適な負荷範囲に近づけることができる」と述べるとともに、「船体性能改善など他の省エネ施策と組み合わせることで、船舶全体のエネルギー利用効率向上にも寄与している」としています。
同氏はさらに、「効率の高い主機関を活用することで総排出量を削減できる。また、補助発電機の運転時間減少により、機関室内の振動・騒音・熱も低減される」とも説明しています。
加えて、WE Techのソリューションについては、水中放射雑音の低減にも効果をもたらす可能性について検証を進めていることも明らかにしました。
運航性能効率化にも貢献
KCCによると、WE Tech製軸発電機の導入後は、効率面だけでなく運航面でもメリットが確認されています。
補助発電機の運転時間が減少したことで燃料消費が低減し、長期的には保守・整備コスト削減も期待されています。さらに、乗組員からの評価も高いといいます。システムは船舶の電力管理システムとスムーズに統合されており、操作性にも優れています。
ワットゥム氏は、「補助発電機の燃料消費が大幅に減少している。総運転時間も短くなっており、今後はメンテナンスコスト削減も期待しています」と語っています。
また、ペーニャ氏は、「補助発電機の運転時間が減ったことで作業負荷も軽減された。整備の必要性も少なくなっている。さらに、機関室内の騒音や熱が減少したことは、乗組員にとって非常に大きなメリットだ」と述べています。

写真 2: KCCのCABU/CLEANBU型コンビネーションキャリアに導入されたWE Techの省エネソリューション
レトロフィット工事で得られた知見
今回導入された軸発電機のうち、複数は既存船へのレトロフィット工事として実施されました。このため、関係各社との綿密な計画および調整が必要となりました。特に課題となったのは、機関室内のスペース確保です。
ワットゥム氏は、「機関室スペースが非常に限られているため、軸発電機を搭載できる場所を確保できるかが大きな課題だった」と振り返っています。しかし、複雑な工事にもかかわらず、プロジェクトは成功裏に完了しました。
ペーニャ氏は、「適切なサービスエンジニアと造船所の支援があれば、良好な据付工事を実現できる」と述べています。また、今回のレトロフィットプロジェクトを通じて得られた知見は、今後の類似案件にも活用される見込みです。
高い信頼性と迅速な技術サポート
軸発電機は、就航後も安定した運用実績を示しています。新規設備である以上、警報や調整が必要となる場面はあるものの、KCCはWE Techの技術サポート体制を高く評価しています。
ペーニャ氏は、「大きな問題は発生していない。新しい機器であるため警報が出ることはあるが、WE Techの技術サポートは非常に迅速で、問題への対応も早い」と話します。また、乗組員の経験が蓄積されるにつれて、軸発電機の運用に対する信頼も深まっているといいます。
ワットゥム氏は、「導入当初は慎重な運用だったが、現在ではシステムへの理解が進み、より最適な運転ができるようになっている」と説明しています。
KCCはWE Techとの協力関係について、「建設的かつ問題解決志向」と評価しています。
これに対しペーニャ氏は、「WE Techの担当者とは非常に良好な協力関係を築けている。同社は非常にソリューション志向の企業だ」とコメントしています。一方、WE Techのゼネラルマネージャーであるペッテル・ブードマン氏は、「KCCは非常に積極的で創造性の高い企業であり、エンドユーザーとソリューションプロバイダーとして大きな相乗効果を生み出している」と述べました。
KCCでは、エネルギー効率向上、排出削減、そして船内作業環境改善を同時に実現する今回の軸発電機導入を、より効率的かつ持続可能な船舶運航に向けた重要なステップと位置付けています。

写真3:WE Techの省エネソリューションを搭載した、KCCの次世代型改造船『MV Bangus』
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