BSIグループジャパン(英国規格協会)、社会福祉法人福寿会に奈良県で初めてとなる高齢社会―ウェルビーイング推進の国際規格「ISO 25554:2024」に基づく第三者評価を実施、BSI評価証明書を発行
規格の認証・策定を手掛けるBSIグループジャパン株式会社(所在地:神奈川県横浜市、マネージング・ディレクター:根本 英雄、以下「BSIジャパン」)は、社会福祉法人福寿会 特別養護老人ホーム平城園(所在地:奈良県奈良市、理事長:秋吉 美由紀、以下「福寿会」)および福寿会グループ3施設※1に対し、「ISO 25554:2024(高齢化社会―地域や企業等でウェルビーイングを推進するためのガイドライン)」に準拠した監査を実施。同法人が運営する特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、認知症対応型共同生活介護および居宅介護支援事業に関する運営管理業務に対し、第三者評価の監査を完了した証として「BSI評価証明書」を発行いたしました。
※1 監査を受けてBSI評価証明書を発行した組織(3施設):奈良デイサービスセンター、平城園居宅介護支援事業所、グループホームアクール

授与式の写真(1)左より、福寿会 理事長 秋吉 美由紀様、BSIジャパン Business Development Manager 一蝶 茂人

授与式の写真(2)BSI評価証明書が発行された、福寿会グループ4施設の皆さま
■日本発の国際規格ISO 25554:2024 – Ageing societies – Guidelines for promoting wellbeing in communities(高齢化社会―地域や企業等でウェルビーイングを推進するためのガイドライン)とは?
ISO 25554:2024は、高齢化社会において地域や組織がウェルビーイング(Well-being)を推進するための具体的なガイドライン(指針)を示した国際規格です。ISO/TC 314(Ageing societies)にて開発され、日本が主導して策定されました。地域・企業・教育機関・自治体など規模や特性を問わず、あらゆる「組織/コミュニティ」で活用できるフレームワークを提供しています。本規格の目的は、対象組織/コミュニティがウェルビーイングの概念を定義し、望ましい成果(Expected outcomes)を設定したうえで、評価指標を策定し、取り組みを継続的に改善するための体系的なプロセスを提供することです。
これにより、自らの状態を客観的に把握し、改善の方向性を明確にしながら、従業員・利用者・関係者がより良い状態で生活や活動を行える環境づくりを、計画的かつ持続的に進めることが可能となります。
■福寿会が本取り組みを第三者評価で証明することで得られる価値
福寿会は、ウェルビーイングを軸とした組織運営の高度化に取り組み、その実践をISO 25554:2024に基づく第三者評価によって可視化しました。これにより、以下のような効果が期待できます。
●従業員が課題を把握し、改善を進めることでサービス品質が向上
●提供サービスに対する社会的信頼性の向上
●利用者・家族に対し、安全性・信頼性の高いサービスが提供可能
●利用者の施設選択に資する情報となり、利用者本位のサービス提供姿勢を示すことが可能
これらの効果から、「BSI評価証明書」は、従業員の成長と働きがい向上、さらにはサービス品質向上の両面で価値をもたらすものとして位置づけられます。福寿会の取り組みは、高齢化社会における働く人と利用者双方のニーズを先見した先進的な取り組みといえます。
■規格誕生の背景(社会ニーズ)
世界各国で高齢化が進むなか、特に日本は先進国の中で最も急速に高齢化が進展※2しており、労働力人口の急減、社会保障費の増大、世帯構造の変化といった課題が顕在化しています。2025年版「高齢社会白書」(内閣府)によると、日本の高齢化率(65歳以上の人口割合)は2025年度に約29.3%※3となり、おおよそ3人に1人が65歳以上の「超高齢化社会」であることが示されています。また、平均寿命も世界最高水準※4にあることから、長い人生をより豊かに過ごすため、ウェルビーイングを重視した社会の実現に向けた環境整備が一層重要となっています。
※2 出典:総務省統計局 図3 主要国における高齢者人口の割合の推移(1950-2065)
※3 出典:令和7年版 高齢社会白書(内閣府)2025年10月時点
※4 出典:令和7年版 高齢社会白書(内閣府)
■BSIジャパンの第三者評価サービスに関する詳細はこちらをご覧ください。
https://www.bsigroup.com/ja-JP/insights-and-media/insights/blogs/third-party-evaluation-service/
■社会福祉法人福寿会 事務局長 秋吉 将臣様からのコメント
―ISO 25554:2024の第三者評価を受けた背景と今後の展望について
福寿会では、Well-beingの向上を起点に「働き続けたい職場」と「選ばれる介護サービス」の両立を目指しています。その実現に向け、国際基準であるISO 25554:2024に基づくマネジメント体制の構築が不可欠と考え、同規格に準拠した監査の実施を決定しました。先進的な規格で事例がない領域への挑戦であり、試行錯誤を重ねながらの取り組みとなりましたが、本プロセスを通じて組織の思考と業務プロセスは大きく進化しました。今後は本体制を基盤に、職員一人ひとりの成長と働きがいの向上を軸とした継続的改善を進め、業界への発信にも取り組んでまいります。
―第三者評価を受けた証「BSI評価証明書」を取得するメリット・工夫・苦労した点
本証明書の取得は法人として初の試みであり、知識ゼロからガイドラインの読み込みと用語の共通理解の構築に取り組みました。特に先行事例がない中での推進は困難を伴いましたが、DXツールを活用した情報共有とプロセスの可視化により、組織全体での理解浸透を図りました。また、審査機関からの助言を受けながら検討を重ねる過程自体が大きな学習機会となりました。結果として、形式的な証明書取得にとどまらず、実務に根ざした再現性のあるマネジメント基盤を構築することができました。
―BSIを選んだ理由、監査/審査についてのご感想
BSIは国際的な信頼性に加え、審査機関としての枠を超え、組織の本質的な課題に向き合う伴走型の支援を提供されている点に魅力を感じました。初のISO規格に準じた第三者評価の取得において、単なる適合確認ではなく、実効性ある仕組み構築まで支援いただける点を重視し、選定しました。審査は形式的な適合確認ではなく、事業の本質を問い直す対話の連続でした。特に「数値ではなくPDCAの質を問う」という視点は、組織運営の在り方を再定義する重要な示唆となりました。
■社会福祉法人福寿会について
福寿会は奈良県を拠点に、高齢者福祉および保育事業を展開しています。特別養護老人ホームや在宅サービス、保育施設などを通じて地域の暮らしを支えています。人材育成を最重要テーマとし、教育体制の整備とDXの活用、Well-beingの向上を通じて、職員の成長と質の高いサービス提供の両立に取り組んでいます。
URL: https://fukujukai.or.jp/
■BSI(British Standards Institution:英国規格協会)とBSIグループジャパンについて
BSIは、ビジネス改善と標準化を推進する機関です。設立から120年以上にわたり、組織や社会にポジティブな影響をもたらし、信頼を築き、人々の暮らしを向上させてきました。
BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人です。情報セキュリティをはじめとする各種マネジメントシステムの認証、医療機器の認証、製品試験・製品認証、および研修サービスの提供を主業務としています。また、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供しています。
URL: https://www.bsigroup.com/ja-JP/


