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格付機関Moody’s(ムーディーズ)とは?|ESG評価・サステナビリティとの関係を徹底解説

格付機関Moody’s(ムーディーズ)とは?|ESG評価・サステナビリティとの関係を徹底解説

サステナビリティやESGへの企業の取り組みが、投資家・金融機関の意思決定に直結する時代になりました。企業がどれほど環境・社会・ガバナンスに向き合っているかは、単なる「CSR活動の一部」ではなく、企業価値そのものを左右する重要要素です。

その中でもとりわけ注目すべき存在が、世界的な格付機関 Moody’s(ムーディーズ) です。
信用格付で知られるMoody’sは、近年ESG分野においても大きな影響力を持ち、企業の評価・投資判断に欠かせない情報源となっています。

本記事では、Moody’sとは何か、Moody’sのESG評価はどのように行われるのか、企業はどのように対応すれば良いかを、企業のサステナビリティ担当者の視点から徹底解説します。

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1. なぜ今、Moody’sがサステナビリティ領域で注目されるのか

これまでMoody’sは「信用格付機関」として世界的に知られてきました。しかし近年、Moody’sは財務評価に加えて ESG(環境・社会・ガバナンス)評価にも注力し、その影響力は大きく拡大しています。

背景には以下の変化があります。

・ ESG投資の急拡大

世界的に持続可能性を重視する投資が主流化し、金融機関・機関投資家はESGスコアを企業評価に積極的に活用しています。

・ 気候変動リスクが企業価値に直結

物理的リスク(豪雨・洪水・熱波など)や移行リスク(脱炭素政策の加速)が企業経営を揺るがしています。

・ 人権リスクの高まり

強制労働、サプライチェーンの課題、ダイバーシティ・インクルージョンなどが企業の信用力とも密接に関連。

こうした時代背景により、従来は「債務返済能力の評価機関」と見なされていたMoody’sが、「企業の持続可能性と長期的価値を評価する機関」として大きな存在感を示しているのです。

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2. 格付機関Moody’sとは?|世界で最も影響力を持つ信用格付機関の一つ

Moody’s Corporationは、1909年に設立された米国発の金融サービス企業です。
企業や国、金融商品などの信用格付で広く知られ、S&Pと並ぶ「世界二大格付機関」の一つとされています。

Moody’sの事業は主に2つに分かれます。

■Moody’s Investors Service(信用格付部門)

  • 国・自治体・企業の信用格付を実施
  • 債券の格付を発行
  • 金融市場で非常に高い影響力を持つ

■Moody’s Analytics(分析・データ部門)

  • 企業データ、金融データ、リスク管理ソリューションを提供
  • ESGリスク情報・気候変動リスクの分析にも強み
  • Vigeo Eiris(EIRIS)を統合しESG評価を強化

このMoody’s Analyticsが、サステナビリティ領域での企業評価において中心的な役割を果たしています。

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3. Moody’sのESG評価|ESG Solutionsが果たす役割とは

Moody’sはESG専門部門を Moody’s ESG Solutions として独立運営し、ESG評価の高度化を進めています。

3-1 ESG評価を支えるVigeo Eiris(VE)の統合

Moody’sは2020年に欧州のESG評価機関である Vigeo Eiris(VE) を統合。
これにより、ESGデータの広さと深さが飛躍的に向上しました。

VEが得意としていた

  • 人権デューデリジェンス
  • 労働安全衛生
  • サプライチェーンリスク
  • 企業ガバナンス
    などの分野がMoody’sに加わったことで、ESG評価の国際基準としての信頼性がさらに強まったといえます。

3-2 Moody’s ESG評価の特徴

Moody’s ESG Solutionsが提供する評価は主に以下の通りです。

・ ESG評価(ESGスコア)

企業の環境・社会・ガバナンスへの取り組みを包括的に評価。

・ 気候リスク分析(Climate Risk)

  • 物理的リスク(洪水、熱波、干ばつなど)
  • 移行リスク(炭素税、脱炭素政策の影響)

を定量化して企業に提示します。

・ サプライチェーンリスク評価

調達先の人権状況や環境負荷などを評価。

これらの評価は投資家・銀行・格付機関自身の判断材料として利用され、企業の資金調達にも強く影響します。

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4. Moody’sのESG評価が企業にもたらす影響

Moody’sのESGスコアは、投資判断の重要データとして活用されます。
ESG評価が高いほど、株価の安定性、長期投資家からの信頼、低コストでの資金調達などにつながる傾向があります。

逆に低い評価の場合、企業リスクの増加、投資家の敬遠、サプライチェーン取引における不利な条件などが発生する可能性があります。

また、Moody’sの評価は世界中で閲覧されるため、国際的な対外評価としての効果が大きいといえます。

つまり、Moody’sにおけるESG評価は、企業にとって無視できない重大な意味を持っていると言えるでしょう。

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5. Moody’sが重視するESG観点|企業が押さえるべき要点

Moody’sのESG評価は、一般的なESG評価と同様に Environmental / Social / Governance の3要素で構成されています。

E:環境(Environment)

  • CO₂排出量の開示(Scope1・2・3)
  • 再エネ導入率
  • 気候リスクシナリオ分析
  • 自社排出量削減計画
  • 廃棄物管理

特に気候関連財務情報(TCFD)との整合性が重視されます。

S:社会(Social)

  • 人権方針の有無と実効性
  • 人権デューデリジェンスの実施
  • 労働安全衛生(LGBTQ、ダイバーシティ等含む)
  • サプライチェーン管理
  • コミュニティとの関係性

Moody’sは特に 人権サプライチェーンリスク を強く見ます。

G:ガバナンス(Governance)

  • 取締役会の独立性・多様性
  • コンプライアンス体制
  • リスク管理フレームワーク
  • 不正防止・内部統制

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6. 日本企業がMoody’s対策でつまずきやすいポイント

Moody’sの評価はさまざまな国際基準に合わせて設計されており、日本企業には特有の課題があります。

・気候リスクの開示が浅い

TCFD対応が形式的で、実質的な分析になっていないケースが散見。

・人権デューデリジェンスの不十分さ

欧米基準に比べると整備が遅れている企業が多い領域。

・情報開示不足

海外投資家向け開示が弱いため、評価に必要な情報が不足しがち。

こうしたギャップを埋めるには、専門家のサポートを得て体系的に整備することが有効です。

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7. Moody’s対策として企業が実施すべきステップ

ステップ1:ESGデータの棚卸し(現状分析)

  • 自社でどのデータが開示されているか
  • どの領域で情報が不足しているか
    を一覧化することがスタートです。

ステップ2:方針・KPI・体制の整備

  • サステナビリティ方針
  • マテリアリティ
  • 目標設定(KPI)
  • ガバナンス体制

ESG戦略が曖昧だと評価は伸びません。

ステップ3:国際基準に沿った開示

  • GRI、ISSB、TCFD
  • 欧州CSRD/ESRSへの対応

これらと整合することで、Moody’sにも理解されやすくなります。

ステップ4:情報開示の強化

投資家に情報が伝わらなければ評価されません。

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8. Moody’s評価向上には外部の専門家が必要な理由

Moody’sは評価項目が複雑で、かつ頻繁にアップデートされるため、企業の担当者だけで対応するのは困難です。

特に、ESGデータ整備、気候リスク分析、人権デューデリジェンス体制、情報開示は専門性が高く、外部コンサルティングを活用することで効率と品質が大幅に向上します。

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9. LOCAL STARによるサステナビリティコンサルティング

Moody’sをはじめとしたESG格付機関対策に取り組もうとする企業は、外部の専門家による支援を活用することで、自社だけでは難しいESG格付機関対策をスムーズに進めることができます。すでに多くの企業がLOCAL STARのサポートを活用し、投資家からの信頼獲得や格付スコア改善に成功しています。

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Moody’sをはじめとしたESG格付機関対策を「本気で進めたい」企業にとって、信頼できる実務パートナーとなるでしょう。

自社のESG評価を高めたい方は、今こそ、第一歩を踏み出しましょう。

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10. まとめ|Moody’s対応は企業価値向上の重要施策

Moody’sは世界有数の格付機関であり、そのESG評価は投資家・金融機関に大きな影響を与えます。
ESGスコアを高めることは、企業の信用力・ブランド力・資金調達力を高める非常に重要な要素です。

しかし、評価項目は広範で国際基準も複雑なため、社内だけで完結させることは容易ではありません。

そのため、専門家の力を借りて戦略的に対応することが、評価向上への最短ルートです。

Moody’sをはじめとするESG格付機関対策はもちろん、サステナビリティ・ESG全般に関する悩みがあれば、LOCAL STARへ相談してみましょう。

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